IPAセキュリティセンターの「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[7月分]について」からです。
今月の呼びかけは スマートフォンを安全に使おう! 」です。
「そこで・・・」ということなんでしょう、今回は「スマートフォンを安全に使用するための六箇条」なるものが挙げらています。
【スマートフォンを安全に使用するための六箇条】
【1】スマートフォンをアップデートする。
販売元からOSのアップデートが提供された場合、早めにアップデートしましょう。アップデートをしないで使っていると、パソコン同様、脆弱性を悪用した攻撃に遭う危険性が高まります。またその際、アップデート手順をきちんと理解することが重要です。アップデート手順は、販売元や製造元によって異なる場合があります。きちんとアップデートするために、取扱説明書などを確認し、正しい手順を身につけたうえでアップデートを実践しましょう。
【2】スマートフォンにおける改造行為を行わない。
スマートフォンにおける改造行為はやめましょう。ここでの改造行為とは、いわゆるiPhoneにおけるJailbreak(脱獄)やAndroid端末におけるroot権限奪取行為(root化とも呼ばれる)などのことを指します。スマートフォンで動作するウイルスの中には、改造行為を行ったスマートフォンのみに感染するものも確認されています。ウイルス感染の危険性を自ら高めてしまうことになりますので、スマートフォンの改造行為はやめましょう。
【3】信頼できる場所からアプリケーション(アプリ)をインストールする。
スマートフォンで使用するアプリは、iPhoneであれば米Apple社の「App Store」、Android端末であればアプリの審査や不正アプリの排除を実施している場所(米Google社の「Android Market」)など信頼できる場所からインストールしましょう。
【4】Android端末では、アプリをインストールする前に、アクセス許可を確認する。
Android端末の場合、アプリをインストールする際に表示される「アクセス許可」(アプリがAndroid端末のどの情報/機能にアクセスするか定義したもの)の一覧には必ず目を通しましょう(図1-5参照)。過去発見されたAndroid端末を狙ったウイルスには、個人情報などを不正に盗み取るため、アプリの種類から考えると不自然なアクセス許可をユーザーに求めるものがありました。例としては、壁紙アプリにも関わらず、アドレス帳の内容や通話履歴の記録へアクセスするための「連絡先データを読み取り」の許可を求めるなどといったものがあります。Android端末にアプリをインストールする際に、不自然なアクセス許可や疑問に思うアクセス許可を求められた場合には、そのアプリのインストールを中止しましょう。
【5】セキュリティソフトを導入する。
スマートフォンの中でもAndroid端末では、2011年初頭以降大手ウイルス対策ソフトベンダーが続々とセキュリティソフトを発売し、その選択肢が充実してきました。Android端末では【4】に注意すればウイルスに感染する可能性を低減できますが、ゼロにはできません。ウイルス感染の可能性をより低減するためにセキュリティソフトを導入してください。
【6】スマートフォンを小さなパソコンと考え、パソコンと同様に管理する。
企業でスマートフォンを活用する場合、スマートフォンの利用ルール、スマートフォンからアクセス可能な情報の範囲、スマートフォンに保存してよい情報の範囲、紛失・盗難時の対応等のポリシーを定めましょう。特に端末管理(MDM:Mobile Device Management)によって、スマートフォンに搭載されているOSのアップデートの徹底やインストールできるアプリの制限等を企業側が強制的に管理できる仕組みを設けることをおすすめします。
「スマートフォン」で独自の特別な対策を、というのではなく、PCでインターネットの接続をする際と同様の対策をするということなんですが、どうもそのあたりが浸透していないように思います。
(六箇条の【6】にあるとおり)「スマートフォン」は、携帯電話ではなく、インターネットに接続する端末である、と考えなければなりません。まずは、そこからですね。
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