携帯電話とTwitterやSkypeとの違い
日経ITproの記事「「意外な脆さ」を露呈した携帯電話サービス」からです。
携帯電話による通信サービスは、NTTドコモの場合は震災直後には何と通常の50倍にも上るトラフィックが集中したそうです。その結果が、あのつながりにくさ(通話規制)になったのですね。
今回の震災では、このようにトラフィックの極度の集中に弱いという脆さを露呈した携帯電話とは対照的にに、“災害に強い”と大きな注目を集めたのが「インターネットを使った連絡手段」であり、それがTwitterやSkypeでしたね。
この記事によると、
TwitterとSkypeは、クラウドや分散キャッシュ型データベースの採用(Twitter)、ユーザーリストや呼制御、通話の中継をするための「スーパーノード」の分散(Skype)などの仕組みによって、ユーザー数の増加にスケーラブルに対応でき、アクセスが集中しても簡単にダウンしないサービスの仕組みを構築している。
このため、震災の直後でも多くのユーザーが普段と変わらない状態でTwitterやSkypeのサービスを利用できていた。特にTwitterは、携帯電話が使えないため、代わりの連絡手段や情報入手手段として利用したという人も多く、震災直後から驚くべきスピードでメッセージがやりとりされていた。
とのこと。
私の場合は、3月11日からしばらくの間は携帯電話がつながりにくい状態になりました。
その際には、TwitterやFacebookが貴重な代わりの連絡手段や情報入手手段となりました。
(残念ながら、Skypeは通話相手がおらず、利用できませんでした・・・)
携帯電話の通信サービスとTwitterやSkypeのようなサービスは、スケーラビリティと可用性でかなり違いがあるということですね。
今後は、携帯電話の代替の通信手段としてだけではなく、(震災後はユーザーが急増したようですが)さらに利用が進むのでしょう。
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