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2009年12月17日 (木)

「Googleによるデータ保有が人々の個性を奪う」

ITmediaの記事「「Googleによるデータ保有が人々の個性を奪う」―セキュリティ研究者シュナイアー氏」からです。

この記事はブルース・シュナイアー氏の以下のような主張によるものなのですが・・・

 プライバシーとは権力者による情報の悪用から人々を守るためのものだ。たとえ、調査されたときに、われわれが何も悪いことをしていない場合でもだ。人々は愛し合ったり、トイレに行ったりするが、これは何も悪いことをしているわけではない。われわれが熟考したり会話をしたりするときにプライベートな場所を探すのは、意図的に何かを隠そうとしているのではない。われわれは内緒の日記を付け、シャワーを浴びながら1人で歌を歌い、片思いの相手に手紙を書いては破り捨てる。プライバシーは人間の基本的要求なのだ。

 われわれのあらゆる行為が観察されれば、訂正、評価、批判、さらには自身の独自性の盗用といった脅威に絶えずさらされることになる。プライベートで罪のない行為に対して取締当局の監視の目が向けられることにより、人々は注意深い視線に縛られる子供になってしまい、自分の残した形跡が今にも、あるいはいつか将来、何らかの事件と関連付けられるのではないかと絶えずおびえるようになる。人々は個性を失うだろう。人々のあらゆる行為が観察・記録可能になるからだ。

ブルース・シュナイアー氏は個人的に好きな方なのですが、(率直なところ)「人々は個性を失う」というこの主張は「そうかなぁ~」と懐疑的にならざるを得ません。
論理的に飛躍している気がします。注意喚起や問題提起というより、必要以上にリスクを強調して不安を煽っているような・・・
それとも、やはり、シュナイアー氏はアンチ・グーグル派?

何にしろ、リスクがあることはその通りなので、解決策は必要ですね。
専門家としては、不信を抱いたり、不安を煽ったりするのではなく、こういう考え方をすることが必要です。

それについて、この記事ではこう結ばれています。

 ではどんな解決策があるのだろうか。データの匿名化は無意味だ。だれもそんなことでは満足しないからだ。それよりも、Googleはリアルタイム分析エンジンを開発すべきではないだろうか。これは、システムにデータが入る時点でユーザーに関するデータを選び出し、検索機能の改善にそれを利用し(リアルタイムのパーソナライズド検索のようなものだ)、その後でデジタル墓場に永久にそのデータを廃棄するというものだ。

 Googleは先週、検索結果をリアルタイムでインデックス化できることを示した。つまり、有用なユーザーデータをかき集め、コンテキスト広告のターゲット設定に役立つリアルタイム分析を実行するアルゴリズムをGoogleが作成するのは、現実的に可能だということだ。

 そうすればGoogleは、ユーザーデータを保存してそれを匿名化手法で覆い隠さなくても済む。Googleは技術的チャレンジを解決するのが好きだ。つまり、同社がプライバシー問題を解決するために技術に目を向けるというのは、理にかなったことなのだ。

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