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2008年9月 3日 (水)

ICT人材不足の要因

@ITの記事「IT人材不足の要因は「産業構造」「育成環境」「育成機会」」からです。

これは、去る8/29の「CompTIA Breakaway Japan2008」での総務省・平林氏の基調講演からですね。
(「CompTIA Breakaway Japan2008」では、私もパネルディスカッションで登壇しましたが)

さて、この記事によると「ICT人材の現状は「50万人ほど不足している。特に、高度ICT人材の不足数は約35万人」だという。高度ICT人材は技術系(プロジェクトマネージャ、上級システム設計・開発など)とマネジメント系(CIO、CTO、システム企画など)に分かれるとし、特にマネジメント系の不足が著しい」とのこと。

そして、その人材不足の要因は「産業構造」「育成環境」「育成機会」であり、具体的には以下の通りとのことです。

■産業構造 
●ICT企業
・国内企業からのオーダーメイド型の受託開発中心
・人月単価主義
・分化・分業が不十分
・多重下請け構造
・オフショア化の進展

●ICT利用企業など
・新たな付加価値を創造するようなICT利活用が不十分
・人材の質的な不足による、ICT投資の高コスト化

■人材の活躍の場(人材育成環境)
●ICT企業
・長時間労働の慢性化などにより、人材育成のための時間確保が不十分
・OJT、OFF-JT機会の減少
・能力に応じた適正な処遇が不十分
・キャリアパスが不明確

●ICT利用企業など
・マネジメント層のICT部門、ICT人材への理解・評価が不十分
・ICT部門の子会社化などにより、企業内人材の不足および質の維持が困難

■人材の育成の場(人材育成機会)
●中等教育まで
・ICTの社会的意義・魅力・ICTリテラシーの習得が不十分
・ソフトスキル(コミュニケーション能力など)の不足

●高等教育機関
・産業界側のニーズとのミスマッチ(実務上必要なICTに関する基礎知識・スキルなどの習得が不十分)
・研究重視の風潮
・産業界出身の人材受け入れ体制が不十分

●研修事業者
・地方・中小事業者における講師の不足

つまり、ここでの結論としては、主にインフラと機会の問題、ということですね。
おおよそ、その通りと思います。

人材不足というと(ここでもそうですが)、まずは「量」、次に「質」の問題だとされているんですが、それ以外に「ミスマッチ」という問題もあるはずなのです。
それから「産業構造」というよりは「社会構造」の問題ではないか、と思っていますけど…
また、本来は「ICT人材」という切り口ではなく「社会に必要な人材のうち、ICTに関連する人材」という切り口であるべき、とも思っています。

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