情報処理技術者試験、情報セキュリティ人気なし?
IPAから「平成19年度春期情報処理技術者試験の受験状況(速報)について」がプレスリリースされています。
IPA 情報処理技術者試験センターでは、経済産業省の国家試験である「情報処理技術者試験」の平成19年度春期試験を2007年4月15日(日)に実施しました。「平成19年度春期情報処理技術者試験」の受験者の総数は174,854人でした。
前年同期に比べ、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験を除く全試験区分で受験率が上昇、全体の受験率も上昇しました(前年同期63.8%→65.8%)。
入門的な試験の内、利用者側の初級システムアドミニストレータ試験の受験率は、71.5%と前年同期(70.3%)に引き続き70%以上を維持し、開発者側の基本情報技術者試験の受験率(前年同期66.9%→69.4%)は、2.5ポイント上昇し、約70%の水準となりました。
テクニカルエンジニア(エンベデッド)試験は、応募者について増加の傾向(前年同期4,913→5,420)があり、受験率も大きく上昇(前年同期63.5%→68.2%、4.7ポイント上昇)しています。
ということで、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)は受験者は減るわ、受験率も下がるわ、で散々な感じです。
それでも、14.741名が受験しているわけですから、他のテクニカルエンジニア(データベース、システム管理など)と比較すると絶対数は多いんですね。
(詳細は、こちら)
ところで、このプレスリリースは何が言いたいのでしょう。
数字は事実として「受験率が上がったから、どうなの?」と、ツッコミたくなります。
このプレスリリース文だけ読むと、いいことの報告みたいに見えますが、IT技術者が不足しているのに、受験者数は24,000名以上も昨年から減っているのですから、この試験の本来の目的やIT人材育成の目標などから考えると、分析の方向や出すべきコメントが違うと思うのですが・・・
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